2023年7月7日(金)にブラジルサンパウロ市ESPM大学にて日本とブラジルの研究機関を招き、共同研究の取り組みについて話し合う大学マッチング・ワークショップを開催しました。
ブラジルからは6大学・4機関27名が参加し、日本からは8大学・14名、及びブラジル人学生3名の計44名が参加し、午前と午後の二部構成で実施し、日伯双方の参加者によるプレゼンテーション、その後、テーブルローテーション形式でグループディスカッションが行われました。議論は和やかに進み、参加者からも主催者のESPM大学からも好評で、これを機に今後の日伯の大学間交流が進められることが期待されます。
また、7月7日(金)~7月9日(日)には、サンパウロで開催された南米最大のジャパン・フェスティバルの日本政府エリアに、筑波大学はStudy in Japanとして84平方メートルのブースを出展し、留学フェアを行いました。
ブース内では、日本の9大学からの教職員が留学相談を行いました。プレゼンテーションエリアでは、大学紹介や地元サンパウロの企業による説明会も同時開催しました。今年初めての試みとして、Vtuberを使ったStudy in Japan の説明も子供や家族連れに好評を博しました。テレビモニターをバックルームと接続させ、モニターに表示された案内役の女性キャラクター「カピちゃん」が来場者の質問に答える仕組みで、Vtuberの声と操作を担当した学生ボランティアのブルーナ・ナバローネさんは「博士課程学生ブルーナという堅苦しい肩書の人が説明をするより、キャラクターのカピちゃんが話すことによって、来場者も気楽に質問ができたのではと思います」と現地ブラジル日報の取材に答えていました。ジャパン・フェスティバルは全体で約20万人もの来場者があり、Study in Japanのブースにも1,300人以上の相談者が訪れ、大盛況のうちに閉幕しました。
7月11日(火)は、パラナ州クリチバ市内にあるパラナ連邦大学ヘボーサスキャンパスにて学術マッチングセミナー及び留学フェアを開催しました。
セミナーにはブラジルから10機関、日本から6大学が参加し、セッション1はテクノロジー、健康、ライフサイエンス、セッション2は社会、文化、国際関係、イノベーションとして、それぞれ分かれ、日伯双方の大学職員、研究者による大学紹介及び研究発表が行われ、日本の大学とパラナ州の大学等機関との永続的な学術研究連携構築について期待が寄せられました。留学フェアについては、日本からは筑波大学を含む7大学が参加し、現地ブラジルからは在クリチバ日本国総領事館他3機関が参加しました。
来場者には他の州からわざわざ足を運んだ学生もおり、日本留学への関心の高さが伺えました。また、日本の参加大学の教職員からは、「他のフェアと比べて熱心な学生さんが多く見られた。留学フェアには延べ170人を超える来場者があり、これからもパラナ州でフェアを開催していただきたい」など多数のご意見等をいただきました。
7月13日(木)~7月16日(日)には、サンパウロにおいて、今年20周年を迎えた南米最大アニメ見本市であるアニメフレンズに初めて参加しました。
日本からは5大学が参加し、相談ブースにて現地学生と留学相談を行いました。初日には大学紹介とともに、漫画研究家であるフランシスコ佐藤氏を招いて日本の漫画研究紹介も行っていただき、本学からは森尾教授がアバターでの漫画研究のプレゼンテーションを行いました。
来場者には、将来日本留学を考えている若い世代が多く、理系分野に関心のある学生が多かったジャパン・フェスティバルと比較して芸術系などに関心のある学生も多く、同じサンパウロでの開催でしたが、違う層にアプローチできました。アニメフレンズの発表によると、アニメフレンズの来場者数は約12万人で、留学相談ブースへの来場者は約1,118人を数え、ここでも多くの若者に日本留学の魅力を伝えることができました。