現地時間2月6日(火)に、さくらサイエンスプログラムで2月25日~3月2日の日程で来日する参加者を対象としたJICAペルー及び日本・ペルー地震防災センター(CISMID)※が共同主催した事前研修会が開催され、ホセガルベス学校及びラウニオン学校から6名の高校生と3名の教員が参加しました。この研修会は本学がさくらサイエンスプログラム研修の一部としてJICAペルーへ依頼し実現したもの。
研修会冒頭、JICAペルーの佐野デニス氏より筑波大学からJICAペルーに依頼があった経緯やJICAのペルーにおける防災協力について紹介があり、続いて、CISMIDのエディソン・モスコソ氏よりCISMID設立の経緯や土壌、地震、構造物に関する分野での取り組みについて紹介がありました。その後、地震モニタリングセンター、防災啓発センター、構造物ラボについて説明が行われ、参加高校生及び引率予定の教員らが真剣に説明を聞き入っている様子が印象的でした。
CISMIDには日本で修士、博士を取得されている方が活躍しており、彼らの日本留学やキャリアパスについてもお話しいただき、今回参加した高校生にとって日本留学を含めた今後の進路やキャリアパスについて選択肢を広げる良い機会になりました。
一行は、2月24日に日本へ出発し25日に日本に到着、2月26日から始まる日本でのプログラムに臨み、今回のペルーでの研修で学んだことを踏まえ、日本における最先端の減災・防災科学技術や研究、取組について学びます。2月28日からは2グループに分かれ、京都精華大学または西日本工業大学のいずれかの大学を訪問し、文化体験を含む研修を受けることになります。この研修が将来の日本及びペルーにおける防災・減災分野の研究や取組を担う人材育成の一歩となりうることが期待されます。
※日本・ペルー地震防災センター(CISMID):日本の協力によりペルー国立工科大学内に設立された,都市防災計画や防災技術の研究・普及等を行う機関。