本学学生がブラジルで法を通じた国際交流・国際会議参加

 

2025.8.16

 

2025年8月11日から8月15日にかけて、本学人文社会系の秋山肇助教引率のもと、本学 社会・国際学群 社会学類、グローバル教育院 地球規模課題学位プログラム(学士)学生がブラジルのサンパウロ、ブラジリアにて研修を実施しました。本研修は、連邦高等裁判所(STJ)、第三地区連邦地方裁判所、在ブラジル日本国大使館、在サンパウロ日本国総領事館、JAPAN HOUSE、サンパウロ大学をはじめとする現地機関の協力のもと、人権・環境・AIなどのテーマを中心に、法の視点から現地学生との共修や、現地関係者との交流、国際会議の参加を目的として行われました。

サンパウロでは、在サンパウロ日本総領事館の清水亨総領事を表敬訪問し、学生の問題意識に関する意見交換が行われ、和やかな雰囲気の中で交流が進みました。その後JAPAN HOUSEを訪問し、ブラジルでの日本への関心の高さに触れる機会となりました。また第三地区連邦地方裁判所を訪問し、カルロス・ムタ裁判所長との懇談や法廷・展示室の見学を通じて、ブラジル司法制度への理解を深めました。本学教員・学生の訪問は、第三地区連邦地方裁判所のウェブサイトでも紹介されました。

サンパウロではまた、本学のCampus-in-Campus (CiC)パートナーであるサンパウロ大学に訪問し、同大学二宮正人名誉教授の仲介のもと、法学部生とのディスカッションを通じて、法や社会問題に関する意見交換が行われました。筑波大学の学生は英語で積極的に発表を行い、異文化間の理解を深める貴重な機会となりました。さらにサンパウロ大学で行われた秋山助教らの講演にも参加し、同大学学生の質疑応答から学ぶ機会にもなりました。

ブラジリアでは、STJにて開催された第1回STJ日伯法会議(1st Brazil-Japan Law Congress)に参加しました。同会議では「気候変動、環境と人権」「AIガバナンス」などのテーマについて議論が行われ、秋山助教は「Climate Change, Environment, Migration and Human Rights」と題した発表を行いました。学生も会議に参加し、昼食や記念撮影にも加わるなど、貴重な経験を積みました。また同会議発表者とともに連邦議会の特別見学ツアーに参加し、ブラジルの立法制度や議場の構造などについて学びました。

本学からブラジルに渡航して学生や現地関係者との交流、会議に参加したことについて、多くの現地関係者から高い評価をいただきました。本学は2025年1月にサンパウロ大学で開催された第一回日伯学長会議を共催しており、今後も日本とブラジルの学術交流を推進していくことが期待されています。

 

【在サンパウロ日本国総領事館の清水亨総領事とともに】

 

【サンパウロ大学法学部にて二宮正人名誉教授とともに】
【サンパウロ大学学生との交流後に】
【秋山助教による第1回STJ日伯法会議での発表】
【第1回STJ日伯法会議後にヘルマン・ベンジャミンSTJ長官ともに】