ボーフム市・ボーフム大学代表団が本学を訪問

2025年4月22日から24日にかけて、ドイツのボーフム市・ボーフム大学代表団が本学を訪問し、学生や教職員との多岐にわたる交流を実施しました。

Thomas Eiskirchボーフム市長やボーフム市議会議員、Martin Paul学長をはじめとするボーフム大学一行、ヘルスケア関連のスタートアップ企業関係者、VfLボーフム(ドイツ1部リーグ所属のプロサッカークラブ)関係者等、総勢21名から成る代表団による訪問は、2019年に締結されたつくば市とボーフム市の協定関係に基づき実施されたもので、両都市間交流の中心的な役割を担う機関として、本学もつくば市とともにプログラムの企画・運営に深く関与しました。

4月22日には、ボーフム大学から心理学科長のMaike Luhmann教授と多様性医学研究所のMarie von Lilienfeld-Toal教授を迎え、本学医学医療系の田宮菜奈子教授、市川政雄教授、堀愛准教授、人文社会系の松島みどり准教授(当時)との交流会を実施しました。各々の研究内容についての発表、質疑応答の後、「ウェルビーイング」や「医療への公平なアクセス」といった各研究者間で共通するテーマでの今後の連携の可能性について、進行役を務めた大根田修副学長(国際担当)と、遠藤靖典副学長(研究担当)も交えて活発な意見交換が行われました。その後、NIMS訪問を終えたMartin Paul学長、Mr. Randolph Galla, Ms. Reena Jamesと合流し、情報理工分野のダブルディグリープログラム開設の調印式、生命環境系トファエル・アハメド准教授との会談、スチューデントサポートセンターが主催する学生向け英語チャットイベントへの参加、サイバーメディスン研究センター西山博之教授への訪問、小林麻己人教授が主催する分子発生生物学研究室への訪問、附属病院血液内科及び精神神経科訪問、入江賢児教授が主催する分子細胞生物学教室への訪問を精力的に行い、両学から生まれうる様々な交流の可能性に目を向けました。

また、23日にはつくば市民センターにおいて永田学長とPaul学長による会談が行われ、これまで両学が着実に築き上げてきた交流の更なる促進について、前日の本学訪問の成果も踏まえて盛んに話し合われました。

続く24日には、Thomas Eiskirchボーフム市長率いる代表団全体による本学表敬訪問が行われました。前日につくば市とボーフム市がスタートアップ推進に関する協定を締結したことを受け、Eiskirch市長、Paul学長、永田学長をはじめとする参加者が産学官連携の重要性等について活発に意見が交わされたほか、上殿明良教授(数理物質系/海外拠点 欧州地域責任者)による本学とボーフム大学の交流状況紹介、大山高教授(体育スポーツ局スポーツアドミニストレーション部門 部門長)によるVfLボーフムとの連携の見通しなどについてのプレゼンテーションが行われました。2025年3月に締結されたばかりのVfLボーフムとの協定は、都市間交流と大学間交流の調和を象徴するものです。本学とボーフム大学、ボーフム市、つくば市の4者はこれまでも、大学間、都市間の交流に留まらない関係構築を実現しており、今後もその良好な関係を最大限活かした連携事業の推進が期待されます。