コロンビア・ペルーにて留学フェアおよび現地機関との交流イベントを開催

2025.11.4-9

2025年11月4日(火)~9日(日)、南米スペイン語圏のコロンビアおよびペルーにおいて、筑波大学主導の「日本留学促進プロジェクト(南米地域)」の一環として、留学フェア・大学/高校訪問・企業説明会を実施しました。いずれの会場も昨年を大きく上回る学生・保護者の参加があり、南米における日本留学への関心の高まりが鮮明に示されました。

 

コロンビア(ボゴタ市)

11月5日に開催されたロスアンデス大学日本センターでの留学フェアには、約350名の学生が来場し、会場は終始熱気に包まれました。

前日の高校訪問(The English School/Gran Bretaña School)でも、日本留学プログラムや奨学金制度に対して多数の質問が寄せられ、進路選択として日本を検討する生徒が増えている様子が見られました。

開会挨拶では、ロスアンデス大学関係者が、「日本の高等教育はキャリア形成において大きな可能性を提供する」と述べ、南米と日本の教育交流の発展に期待を寄せました。

The English Schoolでの高校訪問の様子

 

ロスアンデス大学日本センターでのプレゼンテーションの様子
ロスアンデス大学日本センターでの留学フェアの様子

ペルー(リマ市)

11月7日には、ペルーでトップクラスの名門大学であるカトリカ大学(PUCP)にてミニ留学フェアが開催され、来場者は約300名に達しました。

大学側が急遽椅子を追加するほどの盛況となり、立ち見が出る場面もあるほど参加者の熱意が見られました。

 

続く11月8日のペルー日系人協会(APJ)会場での留学フェアには約250名が来場し、翌日11月9日の同ペルー日系人協会(APJ)での留学フェアでは、750-800名の学生・保護者が来場し、今年最大規模のイベントとなりました。参加機関は多岐にわたり、PRONABEC(国家奨学金制度機関)、在ペルー日本大使館、JICA、日本語講座機関など多数の団体が登壇・出展し、日本留学制度・奨学金・就職支援など幅広いテーマが取り上げられました。

 

会場では、日本留学への関心を象徴するエピソードも生まれました。

首都リマから約100km離れたMALA地域に住む学生が交通の都合で参加できないことを知った叔父が「姪に情報を届けたい」と単身で来場し、熱心に相談を受けていたとのことです。現地スタッフからも、「フェアへの関心の高さを象徴する出来事」として紹介されました。

 

企業説明会・産学連携

現地で実施した企業説明会では、日本留学とキャリア形成の結びつきについて、日本企業の視点から紹介が行われました。

コロンビアでは、Toyota Tsusho de Colombia の Heidi Muñoz 氏、Marubeni-Itochu Steel の Andres Osorio 氏、Automotores Toyota Colombia の Juan Francisco Vega Baquero 氏が登壇し、日本留学経験者の強みや企業が求める能力について発表しました。

ペルーでは、Mitsubishi Perú の Gisselle Isa 氏および Panasonic Perú の Augusto Miranda 氏が、日本企業で評価される人材像や南米と日本をまたぐキャリア形成の可能性について紹介しました。

 

今回の南米訪問では、コロンビア:11月4日 高校訪問50名、11月5日 ロスアンデス大学350名 ペルー:11月7日カトリカ大学300名、11月8日ペルー日系人協会(APJ)250名、11月9日750-800名 と、いずれも前年を大きく上回る結果となりました。

相談ブースには行列が途切れず、資料を手にした学生が次のセッションも続けて参加する姿が多く見られるなど、南米地域における日本留学の認知・期待・熱意の高まりが顕著でした。筑波大学は今後も、現地教育機関・大使館・日系企業・政府奨学金機関と連携し、南米地域における日本留学のさらなる推進と学生支援に取り組んでまいります。

 

カトリカ大学でのプレゼンテーションの様子
11月8日ペルー日系人協会(APJ)での相談ブースでの様子
11月9日ペルー日系人協会(APJ)での相談ブースでの様子